独身女のたわごと

40代生涯独身派遣社員

またズル休みしてしまった

また仕事を休んでしまった。ズル休みである。

 

直近でズル休みをしたのは、3月末。体調不良で欠勤した翌日、だいぶ回復してなんとか会社には行けそうだったが、なんとなく「もう一日くらい休んでもいいかな」という気がして休んだ。結果的にコロナに感染していたので、ズル休みであることはバレていない。

 

今日は完全なるズル休み。行きたくなかった。それだけ。

 

昨日からメンタル的な調子が悪かった。仕事中に「早退しようかな」という考えがチラッとよぎった。特に何があったわけじゃない。強いて言えば「電話が怖い」。

 

コールセンターで働く人間にとって「電話が怖い」なんて致命的である。

 

通算15年くらいコールセンターで働いてきて、どれだけの顔の見えない人と相対してきただろう。へんてこりんなお客様なんてたくさんいた。真正面から闘って(闘う必要はないのに)クレームにしたこともある。"上司"として苦情対応もやってきた。それなのに。

 

今回勤めているコールセンターの客層は良い。たまに攻撃的なタイプのお客さまがいてうんざりすることもあるけれど、割合としては少ない方だと思う。それなのに。

 

電話が鳴る。電話を取る前に、目を瞑る。一度目を瞑って、電話のお客様がいい人であることを祈る。大丈夫、大丈夫と唱える。目を開けたらそこは、「大丈夫な世界」になっている。お客様が怒らない、乱暴な話し方をしない「大丈夫な世界」。

 

祈りの効果なのか、さいわい電話の向こうは良いお客様ばかりである。電話に出た瞬間にわかる。お客様の第一声でわかる。声のトーン、口調、言葉の選び方。その第一声を聴いて胸を撫でおろす。「よかった、大丈夫だ」。

 

そんなことを一日中やっている。1本電話を取るたびにやっている。多い時で一日30人くらいのお客様と話す。そのたびにやっている。怖い→祈る→大丈夫だった→怖い→祈る→大丈夫だった。この繰り返し。疲れる。

 

なんで電話が怖くなったのか。それは、コロナワクチンのコールセンターでのことがトラウマになっているのだと思う。

 

コロナワクチンの2回目接種が始まったころ、私は某自治体のコロナワクチン予約センターで働いていた。その自治体のシステムがそれはそれはひどいもので、市民からの苦情が殺到。電話に出ればかなりの確率で怒られる。特に中年~老年の男性のきついものの言い方、暴言。理不尽な苦情。あの時のことがトラウマになっているのだと思う。

 

だから客層の良いコールセンターにいるのに、未だに男性のお客様が怖い。やっぱり中年~老年の男性は、ものの言い方が乱暴だと思う(耳が遠くなるせいかもしれない)。じゃあ若い人なら怖くないのかというと、若けりゃ若いで話し方が失礼でイラっとする。

 

なので電話の向こうのお客様が女性だとわかった途端、まずは安心である。女性でも、せっかちだったり小うるさかったり、合わないお客様はいるけど、それでも男性よりはマシ。

 

なんてことを考えながら仕事をしていたら精神的に疲れてしまったようで、朝起きたら「行きたくない病」が発症した。電話が怖い。どんなお客様に当たるかわからないから怖い。時給1,400円×8時間=11,200円を失うことを考えても行きたくなかった。「今日は休みにする!」と声に出して宣言して、布団に入り直した。

 

布団の中から職場に電話をして、低い声で「体調が悪いので」と伝える。「コロナではなさそう?」と上司。「身体がだるくて頭痛もする」という、いかにも仮病ですという理由を伝えたら、「ははーっ!それじゃあ大丈夫そうだね!!承りました」とのこと。バレてる。絶対、仮病だってバレてる。

 

まあいい。派遣先からの評価よりも、今は自分のメンタルのほうが大事だ。とはいえ、ズル休みしたぐらいじゃ、「電話が怖い」は治らないんだけどね。これしか私にできる仕事がないので、なんとかごまかしながらやってくしかない。

 

明日は熱が出たことにして休むかな。

 

とりあえず、お菓子でも食べよう。